カロミルレポートvol.1「生活習慣」と「身体年齢」の関係

いわゆる“身体年齢”や“体内年齢”という考え方があります。
様々な算出方法がありますが、体脂肪率や基礎代謝、体力や筋力などにより算出されることが多く、実年齢よりも若いほうが健康的に生きているとされています。

それでは「身体年齢」が実年齢よりも若い人の生活習慣は模範的なのか?
それとも、模範的な生活習慣をしている人だからこそ肉体的な身体年齢が若くなるのか?
今回のカロミルレポートでは「生活習慣と身体年齢の関係」について実態を検証してみました。

利用データ:カロミル食生活実態調査 2018年

1.検証に使用するデータ


健康管理アプリ「カロミル」(食事・運動の管理アプリ)では利用しているユーザーが日々の食事内容や運動内容など生活習慣を記録しています。その内容には健康の維持向上に向けて模範的な内容もあれば、改善を要するような内容もあります。
カロミルではそうした内容を数値化した「カロミルスコア」*1という指標があり、生活習慣について定量的に良し悪しを表現することができます。

そして今回、カロミルユーザーを対象に「身体年齢テスト」*2への協力者を募集したところ、多数の応募がありました。最終的に649名のかたに「身体年齢テスト」を受けていただきました。

*1:カロミルスコア
カロミル独自のスコアで、登録された食事や体重、運動などのデータを元に計算されます。生活習慣が健康的な内容であればあるほど数値が高くなり(良い生活習慣)、不健康な内容であれば数値が低くなります。(悪い生活習慣)

*2:身体年齢
筋力と体型に関する簡易な計測結果から「パーソナルスコア」という指標を算出し、それを年齢として表現したものが身体年齢(フィジカルエイジ)です。身体年齢と実年齢を比較することで、身体が健康かどうかが分かります。今回はTIS株式会社のご協力のもと測定会を実施しました。
※「パーソナルスコア」「フィジカルエイジ」はヘルスビット株式会社の登録商標です。

この2つのデータから、「生活習慣」と「身体年齢」の関係について検証してみましょう。

 

2.対象者の詳細


対象者の統計情報は以下の通りです。

<性別内訳>

男性

300人

女性

349人

 

<年代別内訳>

年代

参加人数

未成年

29

20代

136

30代

154

40代

180

50代

126

60代

20

70歳以上

4

合計

649

 

3.結果


①カロミルスコア(生活習慣スコア:生活習慣の指標となる数値)
カロミルスコアについては、2019年7月の連続した2週間における平均値を算出しました。
テストに参加した対象者の「カロミルスコア」(生活習慣を数値化したもの)の分布を見てみましょう。

※2019カロミル食生活実態調査データベース「カロミルスコア」より

 

今回の対象者では、平均スコア60あたりが全体の15%ほどを占め、最も人数が多いという結果となりました。
※対象者全員の平均値はスコア62.2

平均スコアが100を超える非常に健康的な生活習慣の方もいますし、この期間は全く記録していない(スコア0)人もいました。このスコアは絶対的な数値で良し悪しを判定できるわけではなく、相対的な判断で見る必要があります。

そもそもカロミルを利用しているユーザーは、健康や美容、減量や増量など自分自身の身体や健康に関心を持ち、生活習慣を記録している方々ですので、平均スコアが高い数値の集団であるといえるでしょう。

②身体年齢テスト
「身体年齢」のテスト結果はどのような分布になっているでしょうか。
このグラフの数値は「実年齢」と「身体年齢テストの結果」との差異を表しています。

 

キレイな山型の正規分布になりました。
実年齢と身体年齢の差が0歳(実年齢通り)のかたが全体の12%ほどと最も多いという結果でした。
実年齢よりも身体年齢が-20歳という超優秀な方がいる一方、実年齢+30歳を超える残念な状態の方もいて、身体年齢と実年齢の差は人によって50年以上の幅が出ています。

 

4.考察


それでは、これらの結果から「生活習慣と身体年齢の関係」について検証してみましょう。

ここで便宜上、カロミルスコア(生活習慣スコア)が、対象者全体の平均値62.2以上である人を「健康的な生活習慣グループ」、それ未満を「残念な生活習慣グループ」と呼ぶことにします。
この2グループの間に、【身体年齢-実年齢】にどの程度違いがあるかどうかを見てみましょう。

【身体年齢-実年齢】の数値が少ない(マイナス・小さい・低い)ほど、実際の身体が若々しいといえます。

平均値62.2以上健康的な生活習慣のグループ(313人)

平均値62.2以下残念な生活習慣のグループ(336人)

  -1.9

 +0.4

 

健康的な生活習慣グループは、【身体年齢-実年齢】の数値がマイナスとなり、実年齢よりも若々しい身体という結果が出ました。そして、残念な生活習慣グループでは【身体年齢-実年齢】の数値が少々プラスという結果です。
これは予想通りの結果といえるでしょう。

とは言え、感覚的な解釈では意味がありません。この結果は統計的に有意差があるといえるのか、それとも偶然の結果なのかを検証してみます。

以降の分析は、まずはF検定により母分散が異なってないかを確認し、母分散が異なっていなければ、t検定、母分散が異なっていればWelch検定を実施しました。また、本レポートでは、p値が0.05未満を統計的に有意とみなしました。

検定の結果、p=0.00039(0.05未満)であり、この結果には統計的に有意差があると
いえます。たまたま偶然の結果ではない、ということが裏付けできました。

もうひとつ気になる点としては、カロミルスコアが高ければ高いほど、身体年齢差も若くなるのかということです。
こちらについては、統計学では定番の相関分析で検証してみましょう。

ご参考までに、相関分析の結果についての一般的な解釈を以下に示します。
| r | = 0.7~1   かなり強い相関がある
| r | = 0.4~0.7  やや相関あり
| r | = 0.2~0.4  弱い相関あり
| r | = 0~0.2   ほとんど相関なし

 

相関係数は「-0.16」という結果でした。
上記の解釈と照らし合わせると「ほとんど相関なし」となり、この結果から言えることは、
「『カロミルスコア(生活習慣スコア)』の数値が高ければ高いほど身体年齢が若くなる、とはいえない」
ということです。生活習慣にも適切な範囲があるのかもしれません。

年代別でも分析してみました。

 

年代

健康的な生活習慣グループ

残念な生活習慣グループ

グループ間の差

20代

+0.27歳

+2.4歳

2.13(※)

30代

-1.6歳

-0.4歳

1.2(※)

40代

-2.0歳

-0.79歳

1.21(※)

50代

-4.0歳

+0.38歳

4.38

60代

-6.5歳

+0.5歳

7

 

年代が高くなるにつれて【実年齢-身体年齢】の差は大きく顕著にあらわれています。
ただし、20〜40代は検定の結果、有意な差があるとは確認できませんでしたので、対象者数を増やすなど引き続き調査検証が必要です。

まとめ

残念な生活習慣グループでも、身体年齢が実年齢とほぼ同程度で差がほとんど出ませんでした。これも健康意識の高いカロミルユーザーが対象だからこその結果かもしれません。
カロミルユーザー以外の一般対象者との違いも気になるところです。
今後も調査を続けていきますのでご期待ください。

データの算出方法

AIが食事を数値化する栄養管理・ダイエットアプリ「カロミル」のデータを元に算出しました。

※このデータは同一人物の複数回数入力を含みます。

カロミルは、カロリーのみでなく、糖質やたんぱく質の管理ができるようになっていますので、ロカボ・ダイエットや糖質制限にもご活用いただいています。

また、塩分や食物繊維の計算・記録もできますので、ダイエットのみならず、栄養バランス管理で健康管理にお役立ていただいています。