■松屋・すき屋が大人気! 丼ものチェーンの利用ランキング
まずは「牛丼/どんぶり店」のデータを見てみましょう。
表1.「ファストフード系牛丼/どんぶり店」登録数合計ランキング
店舗名 | 登録数 | 構成比 |
すき家 | 37,048 | 40.7% |
松屋 | 36,771 | 40.4% |
吉野家 | 11,248 | 12.4% |
なか卯 | 5,583 | 6.1% |
天丼てんや | 326 | 0.4% |
牛丼・どんぶり店計 | 90,976 |
※2018カロミル食生活実態調査データ ファストフード系外食メニュー摂取状況篇
※各店の登録数データは、ファストフード系外食TOP1000のうち、それぞれの店舗メニューによる食事記録登録数の年間合計です
グラフ1.「ファストフード系牛丼/どんぶり店」登録数合計ランキング
※2018カロミル食生活実態調査データ ファストフード系外食メニュー摂取状況篇
1位と2位はほぼ同率で「すき家」と「松屋」が並びました。3位は「吉野家」、4位「なか卯」と続いています。5位は「天丼てんや」でしたが、カロミルユーザーの利用度は低いようなので、今回は牛丼御三家とも言われる「すき家」「松屋」「吉野家」および4位の「なか卯」に焦点を当ててみます。
まずは各店の店舗数を見てみましょう。
◆「牛丼御三家」全国店舗数ランキング
1位 すき家 :1,938店舗
2位 吉野家 :1,214店舗
3位 松屋 :1,183店舗
※2019.11月時点の店舗数
※Web「ガベージニュース」2019.12.28付の記事より
※現在の店舗数とは異なる場合があります
店舗数で見ると「すき家」が他店の2倍近い数です。「松屋」は3店のなかでは最も店舗数が少ないにもかかわらず、カロミルユーザーの登録数は1位の「すき家」と同等であることを考えると、「松屋」はカロミルユーザーにとって選ばれる理由があるのかもしれません。
牛丼チェーン人気ランキングについては2017年のniftyニュースに掲載されていました。
◆「好きな牛丼チェーン」人気ランキングTOP5
1位 吉野家 :50.9%
2位 すき家 :30.0%
3位 松屋 :22.1%
4位 なか卯 :10.3%
5位 東京チカラめし:1.2%
※niftyニュース2017.10.20付記事より
※調査方法:複数回答可
この記事では「吉野家」を好きだと答えた人が半数以上でした。この結果からも、カロミルユーザーが自ら「松屋」を選んで利用していると言えそうです。
ちなみにこの調査ではその店を選んだ理由についてもいくつか回答例があげられています。
「松屋は牛丼以外のメニューや季節限定のメニューが充実している」
「松屋は定食系の満足度が高くサラダや味噌汁がセットの定食メニューがある」
「すき家はある程度の値段で色々なバリエーションを楽しめる」
「吉野家は牛丼一筋で職人気質なところに好感」
「吉野家は昔から食べている味で安心」 等々
これらの理由から推測すると、「松屋」はメニューに飽きがこないことや単品ではなく定食スタイルで栄養バランスがとりやすいことが登録数の多さにつながっているのではないかという仮説が立てられそうです。
それでは店舗ごとのランキングを見ていきましょう。
■各チェーンの人気メニューランキング
表2.店舗別メニュー登録数ランキングTOP10 【すき家】
順位 | 店舗名+メニュー名 | 登録数 | 登録ユーザ数 |
1 | すき家 鮭 | 6,467 | 3,243 |
2 | すき家 とん汁 | 2,555 | 1,535 |
3 | すき家 みそ汁 | 2,189 | 1,059 |
4 | すき家 サラダ | 2,174 | 1,162 |
5 | すき家 からあげ 2個 | 1,657 | 1,019 |
6 | すき家 緑茶 | 1,590 | 712 |
7 | すき家 牛丼 並盛 | 1,527 | 1,039 |
8 | すき家 おんたま | 1,092 | 452 |
9 | すき家 たまご | 851 | 497 |
10 | すき家 ひじき煮 | 844 | 494 |
※2018カロミル食生活実態調査データ ファストフード系外食メニュー摂取状況篇
1位は「鮭」(単品)でした。
2位・3位は「とん汁」「みそ汁」と続き、4位以降も「サラダ」「からあげ」「緑茶」とサイドメニューが続いています。
TOP10のなかで牛丼そしてメインメニューは7位の「牛丼 並盛」1品のみで、やはりカロミルユーザーが食事を単品で済まさずにサイドメニューやトッピングにタンパク質や野菜メニューを加えて栄養バランスを整えようとしていることがうかがえます。
表3.店舗別メニュー登録数ランキングTOP10 【松屋】
順位 | 店舗名+メニュー名 | 登録数 | 登録ユーザ数 |
1 | 松屋 冷奴 | 5,496 | 2,076 |
2 | 松屋 生野菜 | 3,601 | 1,390 |
3 | 松屋 ハイボール中ジョッキ | 2,585 | 1,095 |
4 | 松屋 からだすこやか茶 | 2,331 | 375 |
5 | 松屋 大根おろし | 2,008 | 1,042 |
6 | 松屋 みそ汁 | 1,942 | 964 |
7 | 松屋 とろろ | 1,507 | 938 |
8 | 松屋 生ビール中ジョッキ | 1,393 | 715 |
9 | 松屋 お新香 | 1,065 | 622 |
10 | 松屋 青ネギ | 1,017 | 462 |
※2018カロミル食生活実態調査データ ファストフード系外食メニュー摂取状況篇
次は「松屋」です。
1位・2位は「冷奴」「生野菜」のワンツーフィニッシュでした。「松屋」ではTOP10に牛丼どころかメインメニューが1品もランクインしていません。12位「牛めし 並盛」が最上位の牛丼およびメインメニューです。
やはりカロミルユーザーがタンパク質や野菜などのサイドメニューやトッピングを積極的に組み合わせていることがわかります。
また、「松屋」で特徴的なのはアルコールメニューが多数ランクインしていることです。「ハイボール」「生ビール」がサイズ違いでいくつかランクインしていました。「すき家」「吉野家」もアルコールメニューは同じように用意されているにもかかわらず、「松屋」でのみ上位にランクインしていることは気になるところです。
表4.店舗別メニュー登録数ランキングTOP10 【吉野家】
順位 | 店舗名+メニュー名 | 登録数 | 登録ユーザ数 |
1 | 吉野家 牛丼 並盛 | 2,292 | 1,497 |
2 | 吉野家 明太子 | 1,231 | 694 |
3 | 吉野家 生野菜サラダ | 1,081 | 514 |
4 | 吉野家 みそ汁 | 856 | 510 |
5 | 吉野家 牛皿 並盛 | 686 | 483 |
6 | 吉野家 牛丼 大盛 | 526 | 365 |
7 | 吉野家 とん汁 | 429 | 313 |
8 | 吉野家 牛丼 アタマ大盛 | 383 | 246 |
9 | 吉野家 豚丼 並盛 | 381 | 290 |
10 | 吉野家 キムチ | 300 | 131 |
※2018カロミル食生活実態調査データ ファストフード系外食メニュー摂取状況篇
次は「吉野家」です。
「吉野家」では1位が「牛丼 並盛」でした。TOP10には牛丼およびメインメニューが4品あがっており、5位には「牛皿 並盛」もランクイン。さすが老舗牛丼屋というところでしょうか。
他店のようなタンパク源となるサイドメニューは上位にはなく、「明太子」「みそ汁」「とん汁」「キムチ」といったご飯のお供となるメニューがランクインしていることも特徴的といえます。
表5.店舗別メニュー登録数ランキングTOP10 【なか卯】
順位 | 店舗名+メニュー名 | 登録数 | 登録ユーザ数 |
1 | なか卯 ゴマドレッシング | 917 | 446 |
2 | なか卯 目玉焼き(単品) | 747 | 326 |
3 | なか卯 青じそドレッシング | 735 | 376 |
4 | なか卯 親子丼並 | 441 | 289 |
5 | なか卯 鮭(単品) | 328 | 225 |
6 | なか卯 親子丼ミニ | 261 | 211 |
7 | なか卯 はいからうどん小 | 231 | 155 |
8 | なか卯 和風牛丼 並 | 207 | 156 |
9 | なか卯 カツ丼並 | 206 | 176 |
10 | なか卯 サラダ(ドレッシング抜き) | 167 | 100 |
※2018カロミル食生活実態調査データ ファストフード系外食メニュー摂取状況篇
最後は「なか卯」です。
1位は「ゴマドレッシング」という結果となりました。「ゴマドレッシング」をきっちりと食事記録に登録するほど印象に残る味ということでしょうか。3位も「青じそドレッシング」となっています。ドレッシングは2018年にリニューアルされたようで、Twitterで検索すると「好き」「美味しい」といったツイートがいくつも見受けられました。
そして2位は「目玉焼き 単品」でした。やはりカロミルユーザー御用達の“タンパク源“のようです。
「なか卯」ではメインメニューが5品ランクインしており、最上位は4位の「親子丼 並」、6位に「親子丼ミニ」と続き、どんぶりメニューでは「親子丼」が人気のようですね。
やはりメインメニューに「サラダ」「鮭」「目玉焼き」などを組み合わせるスタイルが見えてきました。
まとめ
今回は「ファストフード系外食の利用実態(5)」シリーズ最終回として【牛丼/どんぶり店編】として調査しました。
一般的なデータと比較してみると、カロミルユーザーの傾向は大きく異なる点がいくつも見受けられます。
カロミルユーザーはやはりここでも店舗ごとの特徴をおさえながら、その時の気分や体調、目的に合わせて主体的に店やメニューを選んでいるようですね。
今後も引き続きいろいろな切り口で調査をしてまいります。どうぞご期待ください。
AIが食事を数値化する栄養管理・ダイエットアプリ「カロミル」のデータを元に算出しました。
※このデータは同一人物の複数回数入力を含みます。
カロミルは、カロリーのみでなく、糖質やたんぱく質の管理ができるようになっていますので、ロカボ・ダイエットや糖質制限にもご活用いただいています。
また、塩分や食物繊維の計算・記録もできますので、ダイエットのみならず、栄養バランス管理で健康管理にお役立ていただいています。
