■1位は不動のマクドナルド、ハンバーガー・サンドウィッチチェーンの利用動向
前回は「ファストフード系外食」の利用データをいくつかのカテゴリーに分類して分析しました。今回はそのカテゴリーのなかでどのような店舗を利用しているのかを詳しく見てみます。まずは、登録数が最も多かった「ハンバーガー/サンドウィッチ店」から確認してみましょう。
表1.「ファストフード系ハンバーガー/サンドウィッチ店」登録数合計ランキング
店舗名 | 登録数 | 構成比 |
マクドナルド | 70,548 | 56.1% |
モスバーガー | 14,456 | 11.5% |
サブウェイ | 14,414 | 11.5% |
ケンタッキーフライドチキン | 9,614 | 7.6% |
フレッシュネスバーガー | 8,181 | 6.5% |
ファーストキッチン | 4,243 | 3.4% |
ロッテリア | 2,386 | 1.9% |
バーガーキング | 1,742 | 1.4% |
ベッカーズ | 176 | 0.1% |
ハンバーガー・サンドイッチ店計 | 125,760 |
※2018カロミル食生活実態調査データ ファストフード系外食メニュー摂取状況篇
※各店の登録数データは、ファストフード系外食TOP1000のうち、それぞれの店舗メニューによる食事記録登録数の年間合計です
グラフ1.「ファストフード系ハンバーガー/サンドウィッチ店」登録数合計ランキング
※2018カロミル食生活実態調査データ ファストフード系外食メニュー摂取状況篇
1位は「マクドナルド」で半数以上を占めています。
2位・3位はほぼ同数で「モスバーガー」「サブウェイ」、4位と5位も僅差で「ケンタッキーフライドチキン」「フレッシュネスバーガー」でした。
この結果については、3位に「サブウェイ」があがっている点から“やはりカロミルユーザー!”という印象を持ちましたが、皆さまはいかがでしょうか。
参考までに、以下の表2.は2017年11/12付け「ライブドアニュース」によるファストフードチェーンの店舗数ランキングです。「サブウェイ」の店舗数は「マクドナルド」の10分の1、「ケンタッキーフライドチキン」の3分の1です。
表2.「ファストフード系ハンバーガー/サンドウィッチ店」全国店舗数ランキング
順位 | ハンバーガー/サンドウィッチ店 | 店舗数 |
1位 | マクドナルド | 2,902 |
2位 | モスバーガー | 1,353 |
3位 | ケンタッキーフライドチキン | 1,145 |
4位 | ロッテリア | 360 |
5位 | サブウェイ | 349 |
6位 | フレッシュネスバーガー | 167 |
7位 | ファーストキッチン・ウェンディーズ | 126 |
8位 | バーガーキング | 98 |
※2017.11.12付 ライブドアニュースより
※現在の店舗数とは異なる場合があります
店舗数から考えると「サブウェイ」はカロミルユーザーのなかで非常に健闘していると言えるでしょう。やはりカロミルユーザーは「選んで」いるように見えます。
ちなみに、世界における店舗数が最も多いチェーン店は「サブウェイ」です。
1位 サブウェイ :43,912店
2位 マクドナルド :37,241店
3位 スターバックスコーヒー :27,339店
※2018.8.25付 Web記事FRONTROW より
※現在の店舗数とは異なる場合があります
別の切り口からも一般的なデータと比較してみます。
マイボイスコム2019.9月実施の「第9回『ファストフードの利用』に関するインターネット調査」によると、
表3.直近1年以内に利用したファストフード店
順位 | 店舗名 | 利用率 |
1位 | マクドナルド | 76.5% |
2位 | ケンタッキーフライドチキン | 43.1% |
3位 | ミスタードーナツ | 41.7% |
4位 | モスバーガー | 33.2% |
5位 | ロッテリア | 10.8% |
6位 | サブウェイ | 9.5% |
7位 | バーガーキング | 5.0% |
8位 | フレッシュネスバーガー | 4.0% |
9位 | ファーストキッチン | 3.6% |
※マイボイスコム2019.9月「第9回『ファストフードの利用』に関するインターネット調査」より
※ハンバーガー・サンドウィッチ店以外も含まれています
※調査方法:複数回答可能
同じくマイボイスコムが2017.9月に実施した「第8回『ファストフードの利用』に関するインターネット調査」では「最も好きなファストフード店」というランキングデータもあります。
表4.最も好きなファストフード店
順位 | 店舗名 | 利用率 |
1位 | マクドナルド | 25.7% |
2位 | モスバーガー | 25.0% |
3位 | ケンタッキーフライドチキン | 14.8% |
4位 | ミスタードーナツ | 7.6% |
5位 | サブウェイ | 5.1% |
※マイボイスコム2017.9月「第8回『ファストフードの利用』に関するインターネット調査」より
※ハンバーガー・サンドウィッチ店以外も含まれています
※回答は1つのみ選択可能
表3.および表4.を見てもハンバーガー・サンドウィッチ店の上位は「マクドナルド」「モスバーガー」「ケンタッキーフライドチキン」の3強が圧倒的な強さを見せています。これらのデータからも、カロミルユーザーが「ケンタッキーフライドチキン」よりも「意識的に」「サブウェイ」を選択していると言えそうです。
それではカロミルユーザーが利用している店舗TOP5ではそれぞれどのようなメニューが選ばれているのか見てみましょう。
■チェーン別、人気メニューランキング
表5.店舗別メニュー登録数ランキングTOP10 【マクドナルド】
順位 | 店舗名+メニュー名 | 登録数 | 登録ユーザ数 |
1 | マクドナルド マックフライポテト | 14,006 | 9,057 |
2 | マクドナルド チキンマックナゲット 5ピース | 6,719 | 3,934 |
3 | マクドナルド ハッシュポテト | 3,082 | 1,778 |
4 | マクドナルド ダブルチーズバーガー | 2,700 | 1,804 |
5 | マクドナルド ハンバーガー | 1,688 | 1,146 |
6 | マクドナルド プレミアムローストアイスコーヒー | 1,546 | 689 |
7 | マクドナルド 塩・コショウ | 1,535 | 477 |
8 | マクドナルド サイドサラダ | 1,530 | 998 |
9 | マクドナルド カフェラテ | 1,514 | 914 |
10 | マクドナルド てりやきマックバーガー | 1,488 | 1,120 |
※2018カロミル食生活実態調査データ ファストフード系外食メニュー摂取状況篇
※同一メニューは異なるサイズのデータも全て合算しています
1位は総合ランキングでも出ていたように「マックフライポテト」が圧倒的ですね。2位は「チキンマックナゲット」、3位は朝メニュー限定の「ハッシュポテト」と、サイドメニューがTOP3を占めました。
ハンバーガーメニューでは3品がランクインし、4位の「ダブルチーズバーガー」が最上位で、5位の「ハンバーガー」、10位の「てりやきマックバーガー」と続きました。8位には「サイドサラダ」もランクインしており、利用する際にはドリンクやサイドメニューなどを組み合わせてできるだけ栄養素が偏らないようにしている様子が見えてきます。
そして、やはりカロミルユーザー!と感じた点は、7位に「塩・コショウ」があがっていたところです。やはりダイエットや美容・健康への意識が高いカロミルユーザーは「カロリー」や「脂質」だけでなく「塩分」についてもしっかり記録する姿勢があるのだと感心しました。
表6.店舗別メニュー登録数ランキングTOP10 【モスバーガー】
順位 | 店舗名+メニュー名 | 登録数 | 登録ユーザ数 |
1 | モスバーガー チキンナゲット 5コ入り | 1,337 | 889 |
2 | モスバーガー フレンチフライポテト | 1,023 | 816 |
3 | モスバーガー オニポテ(フレンチフライポテト&オニオンフライ) | 806 | 624 |
4 | モスバーガー クラムチャウダー | 796 | 574 |
5 | モスバーガー モスチキン | 776 | 583 |
6 | モスバーガー 和風ドレッシング<減塩タイプ> | 630 | 376 |
7 | モスバーガー モスの菜摘(なつみ)テリヤキチキン | 605 | 389 |
8 | モスバーガー テリヤキチキンバーガー | 474 | 345 |
9 | モスバーガー モスバーガー | 408 | 336 |
10 | モスバーガー モスの菜摘(なつみ)モス野菜 | 396 | 289 |
※2018カロミル食生活実態調査データ ファストフード系外食メニュー摂取状況篇
※同一メニューは異なるサイズのデータも全て合算しています
次は「モスバーガー」です。上位5メニューは「マクドナルド」と同様にサイドメニューですね。4位の「クラムチャウダー」は安定感のある美味しさで、モスバーガーの定番人気メニューです。
ハンバーガーメニューは7位から10位までの4品でしたが、そのうちの2品は「菜摘シリーズ」でバンズの代わりに具材をレタスではさんだヘルシーを謳ったメニューです。低糖質・低カロリー・野菜たっぷりということでカロミルユーザーならではのチョイスと言えます。
表7.店舗別メニュー登録数ランキングTOP10 【サブウェイ】
順位 | 店舗名+メニュー名 | 登録数 | 登録ユーザ数 |
1 | サブウェイ えび | 1,967 | 857 |
2 | サブウェイ シーザードレッシング | 1,933 | 681 |
3 | サブウェイ BLT(サンドイッチ) | 782 | 582 |
4 | サブウェイ ローストチキン(サンドイッチ) | 666 | 378 |
5 | サブウェイ えびアボカド(サンドイッチ) | 592 | 430 |
6 | サブウェイ ローストビーフ~プレミアム製法~ (サンドイッチ) | 483 | 329 |
7 | サブウェイ ホットコーヒー | 447 | 102 |
8 | サブウェイ オーブンポテト | 410 | 254 |
9 | サブウェイ てり焼きチキン(サンドイッチ) | 336 | 240 |
10 | サブウェイ ターキーブレスト(サンドイッチ) | 320 | 221 |
※2018カロミル食生活実態調査データ ファストフード系外食メニュー摂取状況篇
※同一メニューは異なるサイズのデータも全て合算しています
次は「サブウェイ」です。1位は「えび」ということでトッピングメニューですね。さすがカロミルユーザー、「えび」をトッピングしてタンパク質豊富なメニューにカスタマイズしているようです。
「マクドナルド」「モスバーガー」と異なる傾向は、サンドイッチがTOP10に6品ランクインしています。ポテトやドリンクなどのサイドメニューは2品のみと、「サブウェイ」はサンドイッチそのもので栄養バランスがとれて満足できていることがうかがえます。
表8.店舗別メニュー登録数ランキングTOP10 【ケンタッキーフライドチキン】
順位 | 店舗名+メニュー名 | 登録数 | 登録ユーザ数 |
1 | ケンタッキー オリジナルチキン | 5,975 | 3,163 |
2 | ケンタッキー カーネリングポテト | 2,304 | 1,655 |
3 | ケンタッキー カーネルクリスピー | 1,834 | 1,170 |
4 | ケンタッキー コールスロー | 1,748 | 1,193 |
5 | ケンタッキー 骨なしケンタッキー | 1,224 | 885 |
6 | ケンタッキー ビスケット | 1,031 | 742 |
7 | ケンタッキー ナゲット5ピース | 653 | 501 |
8 | ケンタッキー チキンフィレサンド | 604 | 432 |
9 | ケンタッキー 野菜たっぷりツイスター ペッパーマヨ | 430 | 333 |
10 | ケンタッキー 和風チキンカツサンド | 387 | 309 |
※2018カロミル食生活実態調査データ ファストフード系外食メニュー摂取状況篇
※同一メニューは異なるサイズのデータも全て合算しています
次は「ケンタッキーフライドチキン」です。やはり看板メニューである「オリジナルチキン」が圧勝の1位です。上位にはサイドメニューである「ポテト」や「コールスローサラダ」「ビスケット」と、チキン関連メニューがランクインしており、単品メニューを組み合わせて自分好みの食事をカスタマイズしているようです。8位から10位はサンドイッチメニューでした。
表9.店舗別メニュー登録数ランキングTOP10 【フレッシュネスバーガー】
順位 | 店舗名+メニュー名 | 登録数 | 登録ユーザ数 |
1 | フレッシュネスバーガー チャイ ホット | 192 | 140 |
2 | フレッシュネスバーガー カモミールティー ホット | 181 | 120 |
3 | フレッシュネスバーガー フライドポテト | 177 | 150 |
4 | フレッシュネスバーガー ミニドーナツ (プレーン) | 157 | 121 |
5 | フレッシュネスバーガー マッシュルームクリームスープ~豆乳仕立て~ | 140 | 116 |
6 | フレッシュネスバーガー ローズヒップティー | 121 | 74 |
7 | フレッシュネスバーガー パンプキンスープ | 106 | 85 |
8 | フレッシュネスバーガー コールスローサラダ | 94 | 75 |
9 | フレッシュネスバーガー アボカドバーガー (シングル) | 94 | 86 |
10 | フレッシュネスバーガー チーズドッグ | 82 | 72 |
※2018カロミル食生活実態調査データ ファストフード系外食メニュー摂取状況篇
※同一メニューは異なるサイズのデータも全て合算しています
次は「フレッシュネスバーガー」です。TOP10にあがったハンバーガーメニューは「アボカドバーガー(シングル)」の1品のみで、他は全てサイドメニューでした。また、ハーブティが3品、スープが2品ランクインしているのは「フレッシュネスバーガー」の大きな特徴と言えるでしょう。
上位5店以外の店舗で印象的だったのは「ファーストキッチン」のランキングです。
1位に「カルボナーラ」、7位「海老とアボカドのジェノベーゼ」とパスタが2品もTOP10にランクインしていました。かつて「ファーストキッチン」の定番メニューと言えば「ベーコンエッグバーガー」でしたがランキングは9位となっており、定番メニューも時代とともに移り変わっているようです。
「ハンバーガー」というカテゴリーの中でも、その店舗ごとに特徴があり、カロミルユーザーは目的や気分に応じて上手に使い分けているのですね。
まとめ
今回は「ファストフード系外食の利用実態(2)」【ハンバーガー/サンドウィッチ店編】として調査しました。一般的なデータとも比較してみることで、カロミルユーザーの特徴や傾向が見えてきます。
ファストフードを利用する際にも、
・野菜の摂取量を少しでも増やす
・タンパク質をしっかり摂り、糖質は可能な限り減らす
・脂質については時には気にせず食べたいものを食べる
といった意識があるように感じました。
次回は「(3)ラーメン/中華料理店編」をお届けいたします。どうぞ続けてご覧ください。
AIが食事を数値化する栄養管理・ダイエットアプリ「カロミル」のデータを元に算出しました。
※このデータは同一人物の複数回数入力を含みます。
カロミルは、カロリーのみでなく、糖質やたんぱく質の管理ができるようになっていますので、ロカボ・ダイエットや糖質制限にもご活用いただいています。
また、塩分や食物繊維の計算・記録もできますので、ダイエットのみならず、栄養バランス管理で健康管理にお役立ていただいています。
