■実はそこまで関係ない? 夕食のカロリー比率と体重増減
カロミルユーザーの2018年 年間データから夕食比率による体重の増減を見てみましょう。
表1.カロミルユーザーの朝昼夕カロリー比率による体重増減
食事カロリー比率 |
1ヶ月あたりの体重増減(kg) |
登録ユーザー数 |
朝>昼>夕 |
▲ 0.481 |
266 |
上記以外 |
▲ 0.532 |
6,316 |
※2018カロミル食生活実態調査データ 食事時間バランス篇
※体重登録日数・食事登録日数がいずれも30日以上あるユーザーを対象対象
※1ヶ月あたりの体重増減が5kg以上あるユーザーは集計対象外
表1.は2018年1/1~12/31の1年間に登録された時間ごとの食事カロリー比率と1ヶ月あたりの体重増減を示したものです。
単純にこの結果を見ると
『減量するなら食事のボリュームバランスを“朝食>昼食>夕食“にするのが正解』
という仮説は崩れています。むしろ、そうでないバランスのほうが体重減少しているという衝撃的な結果が出ました。
もう少し、夕食のカロリー比率をこまかく見てみましょう。
表2.カロミルユーザーの夕食カロリー比率による体重増減
夕食のカロリー比率 |
1ヶ月あたりの体重増減(kg) |
登録ユーザー数 |
0%以上10%未満 |
▲ 0.633 |
30 |
10%以上20%未満 |
▲ 0.650 |
146 |
20%以上30%未満 |
▲ 0.504 |
1,386 |
30%以上40%未満 |
▲ 0.486 |
2,980 |
40%以上50%未満 |
▲ 0.576 |
1,574 |
50%以上60%未満 |
▲ 0.634 |
371 |
60%以上70%未満 |
▲ 0.895 |
77 |
70%以上80%未満 |
▲ 1.060 |
16 |
80%以上90%未満 |
- |
0 |
90%以上100%未満 |
0.005 |
2 |
100%以上 |
- |
0 |
※2018カロミル食生活実態調査データ 食事時間バランス篇
※体重登録日数・食事登録日数がいずれも30日以上あるユーザーを対象対象
※1ヶ月あたりの体重増減が5kg以上あるユーザーは集計対象外
表2.は夕食のカロリー比率を10%刻みで見たときの1ヶ月あたりの体重増減を示しています。
ただ、単純に表から読み取れる傾向は以下の通りです。
●夕食のカロリー比率が高いほど体重減少は大きい(特に60~80%あたりが大きい)
●一方で夕食のカロリー比率0~20%の範囲も体重減少はある程度大きくなっている
●夕食のカロリー比率20~40%あたりが最も体重減少の値が小さい
これらのことから推察できるのは、夕食のカロリー比率が極端に少ない/多いユーザーは1日の食事回数じたいを減らして、1日トータルの摂取カロリーを制限している可能性が高いということです。
したがって、朝昼夕を3食摂取して減量にチャレンジしているユーザーは減量スピードが緩やかになっているのかもしれません。
まとめ
今回は仮説が覆される検証結果となりました。とは言え、1ヶ月あたりの体重減少値が大きいから減量やダイエットがうまくいっている、という訳でもありません。運動による筋肉量の増加なども影響しているかもしれませんし、体重減少が長期的に順調なのはカロリー比率のバランスが3食とれているほうなのかもしれません。今後はそうした複合的な要素についても調査してまいります。