カロミル利用者は「牛乳」「豆乳」をどう選んでいるのか

健康・美容への意識が高いカロミル利用者は、牛乳と豆乳をどのように選んでいるのでしょうか。実態を分析しました。

利用データ:カロミル食生活実態調査 2018年

<調査概要>

カロミル利用者0歳~100歳代までの男女のうち、「牛乳」または「豆乳」を食事で記録した434,689人のデータから抽出
※対象データ期間:2018年1月1日~12月31日


牛乳 vs 豆乳

まずは食事記録の出現頻度を「牛乳vs豆乳」で見てみましょう。

 牛乳  230,428  53.0%
 豆乳  204,261  47.0%
 計    434,689

15_img01グラフ1.牛乳および豆乳の出現頻度比率
(2018カロミル食生活実態調査より)

やや牛乳が多いものの、ほぼ半々といえる結果となりました。豆乳が日常の食生活に浸透してきていることがわかります。一般社団法人Jミルクが2013年に行った『牛乳乳製品に関する食生活動向調査』(以下、『Jミルク調査2013』)によると、生活者一般における牛乳飲用の増減傾向は以下の通りです。

表1.牛乳飲用量増減の変化15_img02一般社団法人Jミルク
牛乳乳製品に関する食生活動向調査2013より

牛乳飲用の頻度が増加したと答える人もいるものの、減少傾向が強まっていると言えます。10代から60代の男女の同調査結果のなかで減少傾向が最も顕著であったのは10代女性です。10代女性では、

 ・前年よりも牛乳飲用頻度が増加した・・・14%
 ・前年よりも牛乳飲用頻度が減少した・・・39%

という結果でした。減少傾向は10代男性でも顕著ですが、10代男女に共通する大きな理由は『給食の終了』によるもので半数近くを占めていました。

世代全体で見ると牛乳飲用量減少理由のTOP3は、

 1.下痢の予防
 2.価格の上昇
 3.味の好みが変化

となっています。

1位の「下痢予防」についてですが、東洋人は牛乳を飲用するようになった歴史が浅いため、西洋人と比較して牛乳に含まれる乳糖を分解できず下痢をする人が多いと言われています。しかも乳幼児の時には乳類が重要な栄養源であるため乳糖を分解する酵素「ラクターゼ」が体内に多数存在しているのですが、大人になり多様な食材を摂取できるようになるにつれてラクターゼの量が減り、乳糖を分解できずお腹がゴロゴロしたり下痢を起こしたりする人が一定の割合で存在します。

前年(2012年)の調査では、『栄養や脂肪の摂取過多』や『身体によくない』といった理由が上位に挙がっていましたが『価格の上昇』は飲用量減少の大きな要因となったようです。

一方、牛乳飲用量増加理由のTOP3(全体)は、

 1.カルシウム摂取
 2.栄養を意識
 3.骨の状態を良くしたい

となっており、牛乳摂取が“カルシウム摂取により栄養バランスおよび骨を丈夫にする”という明確な目的によるものであることが確認できます。

それではカロミル利用者ではどのような傾向があるのでしょうか。牛乳飲用者/豆乳飲用者を男女別で見てみましょう。

15_img03グラフ2.牛乳および豆乳の男女別登録比率
(2018カロミル食生活実態調査より)

牛乳では男女半々なのに対し、豆乳は女性の登録数比率が70%を超えています。豆乳は女性が意識して摂取していると言えるでしょう。

以下のグラフ3では切り口を男女別にしています。

男性は基本的には牛乳を摂取しており、一部の人または生活の一部で意識的に豆乳を摂っているようです。それに対して女性は、男性以上に豆乳を摂ろうとする意識が高く、日常的に取り入れる傾向がはっきりと表れています。

15_img04グラフ3.男女別の牛乳および豆乳の登録数比率
( 2018カロミル食生活実態調査より)


牛乳の代替品としての「豆乳」なのか

前述の『Jミルク調査2013』によると、牛乳のかわりに摂取が増えた飲み物や食品については世代全体では、

 1.ヨーグルト
 2.豆乳
 3.緑茶

となっています。

男女別にみると、男性では『ヨーグルト』『緑茶』『野菜ジュース/トマトジュース』が上位を分け合っている状態です。女性では『ヨーグルト』『豆乳』が他を圧倒するツートップを占め、それに続いて『緑茶』『野菜ジュース/トマトジュース』『紅茶』が続きます。

代替として選ばれる飲料や食品に共通する理由としては、味や嗜好よりも“栄養バランスを整える”“体調を良くする効果”といった健康に関するものが上位を占めていることが特徴的です。

豆乳を代替として選択した理由として上位を占めていたのは、「牛乳よりも健康的なイメージがある」「女性ホルモンへの効果」「イソフラボン含有量が多い」でした。(Jミルク調査2013より)

そうした調査結果と照らし合わせながら、カロミル利用者の牛乳および豆乳の出現頻度ランキングを見てみましょう。

 

表2.牛乳・豆乳の種類別出現頻度ランキング
順位 種類 登録数
1位 牛乳 183,740
2位 豆乳 128,906
3位 調製豆乳 63,022
4位 無調整豆乳 51,149
5位 低脂肪牛乳 15,082
6位 無脂肪牛乳 7,204
7位 特濃調製豆乳 3,164

(カロミル食生活実態調査2018より)

1位は牛乳ですが、2・3・4位は豆乳が占めています。カロミル利用者のような健康や美容への意識の高い方にとっては、「意識して豆乳を摂る」ことが日常的になっていると言えるでしょう。

市販品のメーカー/ブランドを特定して登録されたデータでのランキングは以下の通りです。

 

市販品のメーカー/ブランド指定して登録された製品出現頻度ランキング
順位 種類 登録数
1位 キッコーマン おいしい無調整豆乳 38,671
2位 キッコーマン 調製豆乳 23,160
3位 明治 おいしい牛乳(1本200ml) 18,071
4位 マルサン 調製豆乳 カロリー 45%オフ 10,362
5位 キッコーマン 特濃調製豆乳 3,164
6位 キッコーマン 豆乳飲料 麦芽コーヒー 1,685
7位 キッコーマン 豆乳飲料 紅茶 1,433
8位 キッコーマン カロリーオフ調製豆乳 1,001

(カロミル食生活実態調査2018より)
※「紀文」ブランドで登録されていた豆乳飲料製品については「キッコーマン」ブランドに合算した

牛乳に関してはメーカーやブランドを指定して登録するケースが少ないため、豆乳がランキング上位を占めていると考えられます。そのなかで『明治 おいしい牛乳200ml』は牛乳で唯一ランキングに入りました。容量から考えると、昼食用にコンビニエンスストア等で購入していると思われます。その場合にはグラスではなく200mlの小パックで飲用するため、メーカーや容量をそのまま指定して登録するケースが多いのでしょう。

豆乳製品ではキッコーマンの豆乳飲料シリーズがランキング上位を占めました。無調整豆乳が一番人気ですが、調製豆乳やフレーバー豆乳も人気があるようです。牛乳と違って豆乳の味はメーカーや製法、種類によって大きく異なるため、「成分」「飲みやすさ」など目的に応じて選択が分かれるのではないでしょうか。

【無調整豆乳】

 ・大豆固形分8%以上
 ・大豆と水のみで作られている

【調製豆乳】

 ・大豆固形分6%以上
 ・大豆以外に砂糖・食塩・食用植物油のみを加えて口当たりや風味を飲みやすく調製したもの

【豆乳飲料】

 ・大豆以外に調味原料や果汁・野菜汁やコーヒーなどの風味原料を加えて飲みやすくした豆乳

無調整豆乳は豆腐に近い風味で、慣れないと飲みにくいという人も多いのですが、イソフラボン含有量が高いことが特長です。調製豆乳は無調整と大きく異なる部分は少ないのですが砂糖類が後から足されているため糖質がやや高いことが特長的といえます。また、たんぱく質は少なくカルシウムは多いですが、大量に飲用するのでなければそれほど大きな差とはいえません。

最近人気が高まっているのは「特濃調製豆乳」です。一般的な調製豆乳に比べて大豆固形分を増やしており、カルシウムも豊富に含まれています。カロリーやたんぱく質などには大きな差はないため、「イソフラボン重視」であれば無調整豆乳を選び、「カルシウム重視」や「飲みやすさ重視」であれば特濃調製豆乳を選ぶというように目的によって選び分けられているようです。

それでは、男女別年代別の出現頻度ランキングを見てみましょう。

 

年代別男女別 出現頻度ランキング
【10代女性】 【10代男性】
順位 種類 登録数 順位 種類 登録数
1位 牛乳 5,622 1位 牛乳 2,378
2位 キッコーマン 無調整豆乳 2,168 2位 低脂肪牛乳 455
3位 キッコーマン 調製豆乳 1,349 3位 キッコーマン 調製豆乳 255
【20代女性】 【20代男性】
順位 種類 登録数 順位 種類 登録数
1位 牛乳 15,838 1位 牛乳 14,303
2位 キッコーマン 無調整豆乳 11,568 2位 低脂肪牛乳 3,171
3位 キッコーマン 調製豆乳 6,444 3位 キッコーマン 調製豆乳 1,747
【30代女性】 【30代男性】
順位 種類 登録数 順位 種類 登録数
1位 牛乳 10,845 1位 牛乳 10,915
2位 キッコーマン 無調整豆乳 5,678 2位 低脂肪牛乳 3,367
3位 低脂肪牛乳 3,054 3位 キッコーマン 調製豆乳 1,612
【40代女性】 【40代男性】
順位 種類 登録数 順位 種類 登録数
1位 牛乳 8,987 1位 牛乳 11,908
2位 キッコーマン 無調整豆乳 4,075 2位 低脂肪牛乳 1,895
3位 キッコーマン 調製豆乳 2,059 3位 キッコーマン 無調整豆乳 2,671
【50代女性】 【50代男性】
順位 種類 登録数 順位 種類 登録数
1位 牛乳 5,208 1位 牛乳 8,092
2位 キッコーマン 無調整豆乳 1,206 2位 キッコーマン 無調整豆乳 1,492
3位 低脂肪牛乳 1,203 3位 低脂肪牛乳 984
【60代女性】 【60代男性】
順位 種類 登録数 順位 種類 登録数
1位 牛乳 928 1位 牛乳 2,490
2位 キッコーマン 調製豆乳 126 2位 低脂肪牛乳 789
3位 低脂肪牛乳 111 3位 キッコーマン 調製豆乳 335

(2018カロミル食生活実態調査より)

男女問わず全ての年代で1位は「牛乳」でした。特徴的なのは女性では10代~50代まで2位は「無調整豆乳」であることです。一方、男性では50代を除く全ての年代で2位は「低脂肪牛乳」です。

カロミル利用者のように健康や美容への意識が高い層では、牛乳以外を選択する際に女性は「イソフラボンや女性ホルモン」を意識し、男性は「低脂肪」を意識していると言えるでしょう。

豆乳の飲用については、10代~50代の女性では「無調整」を選択していることから、嗜好や飲みやすさよりも「成分」を優先していることがわかります。一方、男性が豆乳を選択する際には50代を除く全ての年代で「調製豆乳」が上位に入っていることから、「健康」を意識しつつも「飲みやすさ」や「味」を優先していると言えます。

まとめ

カロミル利用者は目的に応じて自ら豆乳および豆乳の種類をしっかりと選択していることがわかりました。また、男女によって豆乳に求めるものが大きく異なることなども見えてきました。

今後も豆乳の健康効果への期待は高まっていくと考えられますが、一方で豆乳に健康イメージを持ちすぎて飲み過ぎを招き、イソフラボン過剰摂取やカロリー・脂肪の摂りすぎに陥るという本末転倒なケースも散見されています。

健康情報があふれる時代だからこそ、自分自身の課題を的確にとらえて適切な食事を選択できるスキルが必要だと言えます。カロミル食生活実態調査ではそうした側面からも分析を継続してまいります。

データの算出方法

AIが食事を数値化する栄養管理・ダイエットアプリ「カロミル」のデータを元に算出しました。

※このデータは同一人物の複数回数入力を含みます。

カロミルは、カロリーのみでなく、糖質やたんぱく質の管理ができるようになっていますので、ロカボ・ダイエットや糖質制限にもご活用いただいています。

また、塩分や食物繊維の計算・記録もできますので、ダイエットのみならず、栄養バランス管理で健康管理にお役立ていただいています。