カロミル利用者の摂取エネルギー量の実態

カロミルを利用している人の多くは、健康や美容の維持増進やダイエット・減量を目的としています。今回はそうした人たちの摂取エネルギーの実態を分析しました。
利用データ:カロミル食生活実態調査 2018年

調査概要

カロミル利用者0歳~100歳代までの男女のうち、“毎食の食事を登録している かつ 登録日数が1ヶ月の半数以上である”ユーザーを対象に、1ヶ月ごとの平均摂取エネルギーを抽出

※対象データ期間:2018年1月1日~12月31日

<対象者の男女内訳>

男性 14,398人
女性 17,174人
合計 31,572人


全体の傾向

まずは、男女別そして年代別にどの程度エネルギーを摂取しているかを整理しました。

表1.男女別年代別 年間平均摂取エネルギー(1日あたり) (単位:kcal)
  10代 20代 30代 40代 50代 60代 全体平均
男性 2,191 2,078 2,039 1,993 1,982 1,840 2,056
女性 1,424 1,438 1,496 1,485 1,469 1,520 1,462

04_graph01グラフ1.男女別年代別平均摂取エネルギー

上記のカロミル利用者の1日あたりの平均摂取エネルギー量を、

●厚生労働省『日本人の食事摂取基準(2015年版)』による男女別年代別の推定エネルギー必要量(1日に摂取したい目安量)
●厚生労働省『平成29年国民健康・栄養調査結果』

と比較してみました。

表2.男女別年代別エネルギー必要量・一般平均と利用者平均値との比較

<男性>
  エネルギー必要量 一般平均* 利用者平均
10代 1,950~2,850 2,486 2,191
20代 2,300~2,650 2,111 2,078
30代 2,300~2,650 2,134 2,039
40代 2,300~2,650 2,153 1,993
50代 2,100~2,450 2,164 1,982
60代 2,100~2,450 2,218 1,840

 (kcal/日)

<女性>
  エネルギー必要量 一般平均* 利用者平均
10代 1,850~2,400 1,885 1,424
20代 1,650~1,950 1,694 1,438
30代 1,750~2,000 1,685 1,496
40代 1,750~2,000 1,704 1,485
50代 1,650~1,900 1,724 1,469
60代 1,650~1,900 1,794 1,520

 (kcal/日)

*一般平均:厚生労働省平成29年国民健康・栄養調査結果の摂取エネルギー量を記載しています。
※エネルギー必要量:厚生労働省 日本人の食事摂取基準2015年版より
※エネルギー必要量は生活の中での活動量(低い・普通・高い)3段階のうち、低い~普通までの必要量範囲を記載しています。

まずは厚生労働省の国民健康・栄養調査結果を「一般平均」としてカロミル利用者の平均値と比較してみると、男女ともに全ての年代で一般平均を下回っていました。カロミル利用者は健康・美容に対する意識が高く、食事や運動をコントロールできていると言えるでしょう。

男性のデータを見ると、カロミル利用者平均値は10代男性を除く全ての年代で必要量(摂取したい目安量)の下限も下回っています。10代男性に関しても必要量の範囲に入っていますが、その中でも低めの値です。

女性のデータでは、全ての年代でカロミル利用者平均値が必要量の下限を下回りました。その中でも10代女性は成長期でエネルギーを最も必要とするにもかかわらず、必要量の下限を大きく下回っています。反対に、60代女性は全ての年代の女性のなかで必要量が最も低いのですが、平均摂取エネルギーは最も高いという結果でした。

10代女性の摂取エネルギー量が想像以上に低い結果でした。エネルギーは抑えつつも、たんぱく質やビタミン・ミネラル類などは摂取できていてほしいところです。引き続きリサーチしていきます。


月別の傾向

月別の傾向をグラフ2にまとめました。

04_graph02グラフ2.男女別月別平均摂取エネルギー量(kcal)

男性と女性では摂取エネルギー量に500kcalほどの差がありますが、月別の傾向は同様でした。

春から夏にかけて低くなり、秋から冬にかけて高くなる、という傾向です。

春から夏に向けて摂取エネルギー量が低くなる背景としては、薄着になる季節に向けての減量や気温・湿度の上昇に伴い食欲が減退する等があります。

秋から冬にかけては収穫の季節、厚着になる時期、そして宴席の増える季節でもあるため、摂取エネルギー量も増加することが挙げられます。

それでは年代別でみると月ごとの摂取エネルギー量にはどのような傾向があるのでしょうか。

男女では摂取エネルギー量の差が大きいため、今回はグラフを分けて作成しました。

また、男女それぞれの月別傾向がよりわかりやすいように、摂取エネルギー量を表す縦軸の目盛数値は男女で異なる範囲で作成しています。(男性は1,300~2,800kcal 女性は1,300~1,700kcal)

04_graph03

04_graph04グラフ3.年代別男女別 月別平均摂取エネルギー(kcal)

季節による傾向は全体データと同様ですが、特に10代男性の冬に向けた摂取エネルギー量増加が著しいのが印象的です。他の年代の男性はほぼ同じような動きを示しています。

女性は月ごとの変化が男性よりも大きく表れています。大まかな傾向は全体と同様でしたが、60代女性は初夏に摂取エネルギー量が低くなるものの夏に向けて大きく増加し、冬から春にかけて高い値で推移しています。50代女性は年末年始あたりでピークとなり、その後年間を通じて下がる傾向がありました。

全体傾向では摂取エネルギー量が低かった夏ですが、夏に最も摂取エネルギー量が低かったのは10代女性で、夏に最も摂取エネルギー量が高かったのは60代女性という意外な結果も出ています。


肥満度(BMI値)による傾向

表3.肥満度(BMI値)ごとの年間平均摂取エネルギー量(1日平均摂取エネルギーkcal)

  男性 女性
やせ 普通 肥満 やせ 普通 肥満
10代 1,769 2,114 2,784 1,360 1,428 1,803
20代 1,711 2,096 2,087 1,340 1,450 1,454
30代 1,736 2,054 2,025 1,526 1,494 1,486
40代 1,756 2,008 1,981 1,436 1,480 1,514
50代 1,807 1,982 1,996 1,446 1,463 1,492
60代 1,519 1,845 1,862 1,419 1,501 1,567

04_graph05

04_graph06グラフ4.年代別肥満度別 年間平均摂取エネルギー量(1日平均摂取エネルギー量kcal)

表3およびグラフ4では肥満度(BMI値*)ごとの摂取エネルギー量を示しています。

肥満度はBMI値で「やせ:18.5未満 普通:18.5以上25未満 肥満:25以上」と分類しました。

*BMI:Body Mass Indexの略称。体重と慎重の関係から算出される、ヒトの肥満度を表す体格指数の一つ。体重(kg)と身長(mに換算)として、計算式「体重/身長2」で表される。

男女、年代にかかわらず、肥満度が高いほうが摂取エネルギー量が高いことは共通していました。10代では男性でも女性でも、肥満度が高い人は摂取エネルギー量が非常に多いことがグラフによく表れています。

男性ではその後、年代が上がるほど肥満度の高い人の摂取エネルギー量は少なくなっています。一方、女性は年代が上がるにつれて、肥満度の高い人の摂取エネルギー量が増える傾向が特徴的です。

まとめ

今回の調査結果では、健康・美容への意識が高いカロミル利用者は一般的な傾向と比較すると摂取エネルギー量が少なく、食事に関して明確にコントロールしている実態が明らかになりました。

そのことが減量効果にどの程度影響しているのか、そして課題やリスクはあるのか等、さらに掘り下げたいテーマが見えました。引き続き調査を継続しますのでご期待ください。

データの算出方法

AIが食事を数値化する栄養管理・ダイエットアプリ「カロミル」のデータを元に算出しました。

※このデータは同一人物の複数回数入力を含みます。

カロミルは、カロリーのみでなく、糖質やたんぱく質の管理ができるようになっていますので、ロカボ・ダイエットや糖質制限にもご活用いただいています。

また、塩分や食物繊維の計算・記録もできますので、ダイエットのみならず、栄養バランス管理で健康管理にお役立ていただいています。